ホテルでの一夜を過ごしたとき

交際1周年を祝おうと、オープンしたばかりで話題の外資系ホテルに彼と宿泊した。
ちょうど『カップルプラン』という宿泊プランがあったので利用してみると、眺望のよい部屋を用意してくれ、女性用のアメニティも充実。

すっかり雰囲気も盛り上がったところで、もう1つの特典である「シャンパンと夜食のルームサービス」が部屋に運ばれてきた。
完璧である。

ここはひとつ金色に輝くシャンパンの入ったグラスを掲げ、夜景にでも瞳にでも乾杯したいところ。
しかしシャンパンの栓がどうにも抜けない。
シャンパンと格闘する彼を応援するのにも飽き、いつの間にかベッドでうたた寝をしてしまった私。

はっと目覚めると、彼はまだシャンパンと格闘していた。
しかも、ルームサービスの係の男性まで呼び、一緒になって奮闘しているではないか。
係の方だって居心地が悪いだろうし、知らずに寝ていた私も恥ずかしい。

「ちょっと、もうシャンパンはいいから…」と言いかけた瞬間、ポンッと華々しい音とともにシャンパンの栓が飛んで眺望抜群の部屋中に金色の液体がまき散らされ、交際1周年を祝うシャンパン・シャワーとなった。

そして何を思ったか、そのシャンパンを私に振りかけました。
もったいないと思いながらも、ハプニングのドサクサに紛れて、彼のいたずら魂が出てきたのでしょう。

そのままお風呂場に直行です。
そしてさらに、そのまま合体。
おもちゃも取り出しての大興奮なホテルでの一夜でした。

今日限りでお別れです

また彼氏から別れのメールが来ました。
もちろん彼を怒らせた私が悪いとは分かっていますが、こうも頻繁にこんなメールを送ってくるなんて、正直うんざりです。

そもそも、些細なことですぐ怒ることにもイライラします。
彼の理論でいくと、配慮が足らずいつもやってはいけないことをやる私に我慢しているが、いい加減疲れたので別れたいということらしいのです。

私から見ると男のくせにちょっとした事ですぐプッツンしては別れをちらつかせてどんよりモードに突入するなんて、とことん面倒臭い男です。

いつもは謝罪メールを送ってご機嫌取りをするのですが、本気で別れに応じると返信したら慌ててました。
そういう所も本当に面倒臭い。
今日限りで絶対お別れします。

しかし、このセリフ、何度言ったことでしょう。
我ながら未練たらたらということに辟易するのですが、感情に逆らえることほど、強くないのも事実なんですよね。

ばったり合っては、そのままホテルにということもありましたし、数か月毎に別れては寄りを戻したりと、忙しい時期もありました。
こうしてケンカと仲直りを繰返すことで、絆が深くなっていくことも実感してはいました。

周りから見たら、相変わらず落ち着きのないカップルだと思われて、然程の問題でもないと放置されていたわけですが、もうケンカもばからしくなって、いかにスルーするかを考えています。