社内恋愛の真実が明らかに

職場の朝ミーティングで、皆の前で話す上司の横に同僚が立っている。
何かあったのだろうか?と、見ていたら、上司に促された同僚が一歩前に出て寿退社の報告をした。

相手は同じ職場で別部署の人だという。
私は同僚も、その相手の人も知っているが、2人が付き合っているとはつゆ知らず、心底驚いた。

第一、同僚と飲みに行った際、婚活の相談まで受けたはず。
そしてこの驚きを分かち合おうと、隣の後輩の方を向くと、後輩には全く驚いた様子がない。
落ち着いて周りの反応をうかがうと、驚いているのは私1人のようだ。

またしてもこのパターン。
別に私以外の人があらかじめ2人の結婚を知っていたわけではなく、2人が付き合っていることは薄々感じていたらしいのだ。

どうも私は男女の機微に疎く、同僚同士が付き合っていることに気づいたことがない。
職場恋愛なんて、都市伝説ではないかと常々思っているほどだ。

そしてまたしてもある朝、ミーティングで前に立つ同僚からの報告に、ただ1人、驚きの声を放ってしまうのだった。

細かいことを相談されすぎると大変

以前私は社内恋愛をしていました。
常にパソコンを使っているような会社で社内の打ち合わせもチャットを使ってやり取りをするような会社でした。
そんな会社だったので、彼からもよくチャットがきていました。

仕事でみんな使っているので相手が誰からかなど確認しないので、よく夕飯を何にするかなど話していました。
そんな中、彼が私の家の近くに引っ越しをしてくることになりました。
今まで実家暮らしだった彼は初めての一人暮らしにとてもわくわくしていたようで、特に家具を選ぶのが楽しかったようです。
私の意見も尊重するよと言われ、とても嬉しかったのですが、それがどうやら間違いの始まりでした。
というのも、毎日のようにチャットでこの家具どう思うなどと聞かれるようになってしまったのです。
URLが送られてきてそれに対して意見を送り返さないと、俺の家のことはどうでもよいのかと不機嫌になっていきました。
最初のうちのやり取りは楽しかったのですが、仕事中に毎回意見を聞かれるほど大変なことはなかったです。
彼の仕事は大丈夫なのかと怪しんでしまうくらいでした。
でもその当時は彼のことが大好きだったので、面倒に感じつつもそれを言うことができず、私は仕事をしながら家具の相談に乗っていました。
結局そのやりとりは1週間ほど続き彼の家はとても理想的に仕上がりました。
今思えば、本当に相手を信頼していれば、仕事中はやめようよと言えたはずだったのですが、当時はその勇気がなかったのです。
約一年後、彼とはお別れをしました。
小さいことですが、どんなことでも自分の気持ちを伝えることができない人とは、長続きしないなと改めて思いました。