新居建設で夫婦仲ピンチ

私達夫婦は結婚して半年になります。
俗にいう新婚です。
今は主人の会社の家賃補助で賃貸マンションに住んでいます。

もともと子供好きな私達は、そろそろ子供が欲しい頃で、真剣に将来を考え始めました。
そんな矢先、私の妊娠がわかり、願ったり叶ったりです。
出産後も仕事を続けようと思っているので、主人の実家の近くに新居を構えることになりました。

主人の実家は農家をしているので、農業の合間に子供の保育園の送迎や、病気の時にも面倒をみてくれるというのです。
働く者としては、本当に助かります。

土地は主人の両親の知り合いの不動産の持ち物だったので、破格の価格で購入できました。
問題は家です。
休日は住宅展示場を巡り、2人で新居の図面を素人ながらに書き、新居の青写真を描いていました。

しかし、その青写真が崩れさろうとしています。
主人の両親から、遠い親戚の工務店に頼むことを強いられ、私はプッツンきてしまいました。

いくら安いからって、一生に一度の大きな買い物になる家くらいは、自分達で好きなようにしたいというのが、私の本音です。
実家と私の板挟みで主人はかわいそうですが、ここだけは譲れません。

貯金のちょっとした知恵

私は29歳になるまで、貯金が出来ませんでした。
もらったお給料は全部使う。
それが私のお金の使い方でした。
しかしながら、周りの友達が結婚・出産を経験し、マイホームの話が出てきたりすると、私も急に焦り出しました。

このままでは、ダメだ、と。
いつまで経っても貯金の出来ないダメダメ女では、この先生きていけない!と一念発起したのです。
まずは100万円貯めることを目標にしよう、とあらゆる節約の知恵を考え出しました。
100万円が貯まるまでは、絶対に貯金に手をつけないぞ、と心に決めて。
一ヶ月の支出から残りを貯金する、というのでは、絶対に貯金なんて出来ないと思ったため、「先取り貯金」をすることにしました。
お給料をもらったら、まず一定金額を貯金に回すのです。
私は実家に住んでいたので、お給料の3割を貯金に回すことにしました。
使っていなかった口座を貯金用口座と決め、手取り30万円のうちの3割、つまり9万円をお給料日に先に貯金用口座に移し入れました。
物欲に負けそうになりながらも、我慢して、我慢して、先取り貯金を続けました。
自分のお給料は21万円だと思い込むのです。
最初の頃は、とても苦しいことでしたが、だんだんと貯金通帳の残高が増えていくにつれ、喜びを覚えるようになりました。
それからは、もうちょっと先取り貯金が出来るのではないかと、貯金額を9万円から10万円に増やしました。
そして、なんと一年足らずで目標の100万円を達成したのです。
私の29年間はなんだったの?もっと早く始めればよかった…と何度も何度も思いましたが、先取り貯金に踏み切れたことは、私の人生の大きな転機となったのです。