修羅場を切り抜けるための嘘
同じ会社の同期は、不倫相手と旅行に行っています。
いちいち私にメールで報告があるのですが、正直、迷惑なくらいの件数です。
夕方のメール以外は楽しい内容でした。
夕方のメールの内容はこうです。
不倫相手の家族に出張だと嘘をついてきたのがバレタので、協力してほしいというのです。
しかも何の縁か、不倫相手の家は私の実家のそばにある美容室なのです。
仕方なく私は美容室に行きました。
そして同じ会社の者という証拠に名刺を渡し、友人のシナリオ通りのセリフを奥様に話しました。
仕事のトラブルが発生し、私が行くはずだった現場にご主人が代わりに行ったという内容です。
私は家族の手術に立ち会う予定だったので、どうしても行けなかったという事も付け加えました。
嘘の片棒をかついだ罪悪感はひとしおです。
奥様もとてもきれいな方で、またまた罪悪感です。
全くこの不倫が早く終わればいいのにと本気で思いました。
民宿で出会った女性と話がはずんで付き合うことに
彼女と出会ったのは、友達にドライブに誘われたことがきっかけでした。
いつもならどちらかの車を交代で運転して行くのですが、その時は2台で行くというので不思議に思いました。
待ち合わせの場所に行ってみると、友達の車の助手席には女性が乗っていました。
デートのオマケかと友達に聞くと、これから行く先で人を乗せるからと言うだけで詳しいことは何も教えてくれません。
暇だったこともあり、まあいいかと友達の車の後ろに付いて走りました。友達の車が向かった先は海のある街でした。
何度もドライブに行った場所なのでその先のルートも想像がついたのですが、予想に反して車は狭い路地に入って行きました。
民宿のような建物の駐車場に車を入れるとそこには一台のオートバイが停まっていました。
車を停めて降りていくと、一人の女性が足をかばうようにして民宿から出てきました。
友達の彼女と何か話すと自分の車の方に来てよろしくお願いしますと言うのです。
事情を知らないまま彼女を助手席に乗せると、友達が来て家まで送ってやってほしいと言うのです。
後で友人に詳しく聞くと、いつかふたりを会わせようと相談していたらしいのです。
バイクで怪我をした彼女を迎えに行くのをいいきっかけにしようととっさに思いついて、自分を誘ったそうです。
彼女とは話がはずみ、それから付き合うようになりました。