目的はやっぱり

友人たちと街を歩いていたら、4人組の男性に声をかけられたのだ。
昼間だったし、人数もちょうどだったので、その男性たちと遊ぶことになったのだ。

話しをしていると同級生であることがわかったのだ。
同級生とわかったら、気軽に話しをすることができたのだ。

遊んでいるうちに、だんだんと日が暮れて来たのだ。
そろそろその4人組と別れようかと友人たちと話しをしていると、男性たちが今度は車に乗ってドライブしようと言って来たのだ。

友人たちとどうするか話しをしていると1人の友人が、その男性の中の1人を気に入ってしまったのだ。
その友人はドライブに行きたいと言ったのだ。

仕方がないので、ドライブに行くことを了解すると、2組ずつに分かれようと言って来たので、2組に分かれてドライブをすることになり、とある公園の展望場へ行った時のことである。

私とずっと話しをしていた男性がいきなり後ろから抱きついてきたのだ。
あーやっぱり、そうかと思ったのだ。

文化祭

女子高に通っていた10年前。
当時の写真を見返すと本当に毎日が楽しそうで、ささいな出来事でも写真と共に蘇ってくるようだった。
高校二年のときの文化祭写真がでてきた。

公立の女子校だった母校は、制服を有名デザイナーが手がけていて、市内の女子中学生の憧れだった。
もちろん男子人気も高かった。
そのため、学校のイベントは外に開かれることは稀だった。
文化祭の公開は3年に一度で、親が見に来ることを中心に考えられていた。
屈強な体格の体育教師と、民間から来たガードマンが警備に当たるほど、校外の男をガードしていた。
しかし、押し寄せる他校の生徒や男子大学生たち。
私たちも、それを楽しみにしていたのだった。
校内ではナンパ祭りである。
うちのクラスは焼きそば屋を出店していた。
味にもこだわっていて、ナンパ祭りよりもお店の運営の方に忙しくて一日が終わっていった。
あとから聞いた話だが、うちのクラスが売り上げダントツナンバーワン。
しかし、公立高校のため、すべて売り上げは学校に入ることになっている。
お店の運営も、交代で行っていて、その合間はほかのクラスの出店を回るが、そのときになって、普段女子しかいない校舎に男女が一緒にいる光景を初めてみる。
ソースと鰹節のにおいにまみれた私たちだったが、大学生に声をかけられて一緒にソフトクリームを食べたりした。
社会科の先生にこっそりと「ナンパされてもついていかないように!」と釘を刺され、ひそかに電話番号を書いた紙を交換したりして、なんだか楽しかった。
もう二度と戻ってこない女子高時代の文化祭。
甘酸っぱい思い出だ。