生涯の伴侶

もうどうせ叶わない愛の夢は見たくない。
そこで冷静になって考えてみた。
縦横左右、それぞれの角度から。

かなり自惚れが強いけど、彼が欲しいのは私のDNAかもしれない。
つまり子どもが。

そして生涯の伴侶になってほしいのかもしれない。

そして俺だけを見てくれってわけ?。
護って大事にしてあげるから、ひきかえに自分だけを見て欲しいってことかな。
まあ、古いフレーズで言えば俺の女になれってこと?。

真剣に現実問題として受け止めると、これは微妙だ。
現在の私はというと、段階的に社会復帰か、あるいはパートでもしながら自宅で勉強して在宅翻訳家でも目指すかといった時期。
そうした矢先にご登場。

なんだか彼と職場が一緒で、わたしが手紙を出した時期とシチュエーションがかぶる。
当時、わたしは自由をやっと手に入れた矢先だった。
そして優秀な理系のDNAを手に入れることも命題だった。

彼はエリートでブランド校卒とはいえ、文系だ。
だから結婚には至らなかったはず。
至ったとしても、愛情ある家庭ってか夫婦で添い遂げるのは不可能だ。

現に今だって、新婚当時の専門医にこう言われたりもした。
あなたは、ダンナ様とは実家を離れたいから結婚しただけだと。
妊娠する前のことだけど。

負の連鎖で、どうしても親のジェンダーロールを真似てしまう部分とかあるし、男性への偏見とか。
私にとって夫とは愛する対象ではなかった。
でも、彼がわたしに期待したのは、愛情だった。

で、この年月とか金銭とか途方もない負荷を負ってくれた。
おかげで私はかなり人間らしくなれた、と思う。
可愛い子どもも生まれた。

びっくりしたけど、本当にびっくりしたけど、我が子は可愛い。
で、このタイミングは絶妙だなと思った。
新生児のときなら、絶対になかったし、では何歳なら?と思うと。

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