二股癖がなかなか治らない先輩

私の友人で常に彼女がいる人がいます。
特に顔が美形というわけでもなく、女性に対して気がきくというわけでもないのにとても不思議に思っていました。
私は彼をお兄さんのように慕っていてちょくちょく遊びに行っていました。

そこでよく話を聞いたところ、どうやら彼はつきあっている彼女との間が少し冷め始めてしまうと、無意識に次の人を探してしまう悪い癖があるようなのです。
そしてお付き合いの期間がかぶってしまうそうです。
つまりは二股をしているのです。
浮気じゃないのかと聞くと、二人とも好きなので浮気ではないようです。
その分け方は私にはよくわからなかったのですが、本人がそう言い張っていました。
彼女としては二股されるのはもちろんいい気はしません。
修羅場もたくさん経験したと言っていました。
しかし、これが自分の恋愛の傾向だから変えることができないんだよねと笑って言っていた彼に、思わず最低男だと言ってしまったのを覚えています。
そんな私にまさかの事態がおこりました。
絶対にないと思っていたのに、その人を好きになってしまったのです。
二股されるのもわかっていたし、最低男だと知っていたのになぜだかわかりませんが、自然と自分の世界に彼が入ってきていました。
これが彼の彼女が途絶えない理由なのだなと後々思いました。
友人として接していた人がいつの間にか次の彼女候補になっているのです。
結局私の恋心が消えたので告白もすることなく友人関係が続いているのですが、今でも彼は二股癖が抜けません。
お付き合いすることにならなくて良かったと今心から思っています。

よくあるダブり

昔からそうだった。一人の人を長いこと好きでいられないのが私の恋愛。
高校の時なんて、たった3週間しか続かない彼氏が3人も続いた。
原因はわかってる。人の魅力的なところに気づきやすく、それをすぐに好意に置き換えてしまう悪い癖だ。

だから、目の前に彼氏がいたって、他の男性も気になってしまって、最終的には彼氏への愛情が薄れてしまう。
こんなことじゃ当分結婚なんてできないだろうと思う。
というより、学生時代より輪をかけてこの癖が悪化している。

大人になると、そこまで行動を制限されないから、彼氏ができても自分の行動が自由になる。そうなると、もう私の癖に歯止めが効かない…。
今、まさに彼氏が二人もいるという状態を作ってしまっている。

もちろん、後からできた方が本気で、前からいた方にはもはやほとんど興味がないのだけれど、会わなくてもなんとかなっていたりで、正直別れ話をすること自体が面倒になっている。最悪だ。

私の親はこんな私のことをよく知っていて、「あんたいつか刺されるよ」といつも言う。
そんなことを言ったって、ただ好きでいるなんてことができない私は、好きになれば気持ちを伝えに走ってしまうのだからどうしようもない。

きっと、あなたに似ているんだよと私は言いたい。
でも、こんな所謂二股状態は私も早いとこ終わらせたいので、さっさと話しをつけなきゃな…。
大人なんだからすっぱりと終わってくれたらいいのだけれど、一つ前の時はだいぶもめてしまったので、それを少し引きずっているのもある。

別れさせ屋なんてものが本当にあったらいいのにな、とテレビを見ながら思ってみたりもする。